プラザキサ 製品紹介RE-DUAL PCI試験

試験概要・結果

国際共同無作為化比較試験:検証試験

引用文献:Cannon CP, et al. N Engl J Med 2017; 377: 1513-1524.
本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施しました。

試験概要

【目的】
ステント留置を伴う経皮的冠動脈インターベンション(以下、PCI)を施行した非弁膜症性心房細動患者におけるプラザキサを含む2剤併用抗血栓療法とワルファリンを含む3剤併用抗血栓療法に対する安全性と有効性を検討する。
【対象】
ステント留置を伴うPCIを施行した非弁膜症性心房細動患者2,725例
【方法】
対象をプラザキサ110mg群(プラザキサ110mg×2回/日+P2Y12阻害剤1))、プラザキサ150mg群(プラザキサ150mg×2回/日+P2Y12阻害剤1))とワルファリン群(ワルファリン2)+P2Y12阻害剤1)+アスピリン3))に1:1:1の比率で無作為割付け4)し、PCI施行後6~30ヵ月までの安全性と有効性を検討した。
  • 1)クロピドグレルもしくはチカグレロルは投与12ヵ月後から医師の判断で中止もしくはアスピリンに切り替えることができる。
  • 2)目標プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR):2.0~3.0
  • 3)ワルファリン投与患者では、ベアメタルステント(BMS)の場合は1ヵ月後、薬剤溶出ステント(DES)の場合は3ヵ月後にアスピリンを中止する。
  • 4) 参加国の規定する年齢区分により、プラザキサ150mg群への割付けは異なっていた。
    例:日本では70歳以上の患者はすべてプラザキサ110mg群もしくはワルファリン群に1:1の無作為割付け

試験デザイン

試験デザイン

【評価項目】

<主要評価項目>
安全性:国際血栓止血学会(ISTH)基準による大出血もしくは臨床的に問題となる出血
<主な副次評価項目>
死亡または血栓イベント(心筋梗塞、脳卒中、全身性塞栓症)およびPCI/冠動脈バイパス術(CABG)による予定外の再血行再建術の複合エンドポイント
【解析計画】
本試験では、ステント留置術が施行された患者において、主要評価項目の非劣性を検討するために必要な症例数を各群834例と推定し、例数を設定した。主要評価項目の解析は、治験薬投与の有無に関わらず、すべての無作為割付けされた患者集団を対象に実施した。本試験は、3剤併用抗血栓療法(ワルファリン+P2Y12阻害剤+アスピリン群)と2剤併用抗血栓療法(プラザキサ110mg×2回/日+P2Y12阻害剤群、プラザキサ150mg×2回/日+P2Y12阻害剤群)を比較し、安全性について非劣性であることを検討する(非劣性マージン1.38)。

患者背景

各群の患者背景は次の通りであった。

患者背景

患者背景

結果

  • 主要評価項目: ISTH基準による大出血もしくは臨床的に問題となる出血
  • ・プラザキサ110mg群15.4% vs. ワルファリン群26.9%であり、プラザキサ110mg群はワルファリン群に比べて48%有意にリスクが減少した。
  • ・プラザキサ150mg群20.2% vs. ワルファリン群25.7%であり、プラザキサ150mg群はワルファリン群に比べて28%有意にリスクが減少した。
  • ※:プラザキサ150mg群と対応するワルファリン群

主要評価項目: ISTH基準による大出血もしくは臨床的に問題となる出血

主要評価項目: ISTH基準による大出血もしくは臨床的に問題となる出血

  • 主な副次評価項目:死亡または血栓イベント およびPCI/CABGによる予定外の再血行再建術の複合

※心筋梗塞、脳卒中、全身性塞栓症

プラザキサ群全体(110mg群・150mg群統合)13.7% vs. ワルファリン群13.4%であり、プラザキサ群全体はワルファリン群に対して非劣性を示した。

主な副次評価項目:死亡または血栓イベントおよびPCI/CABGによる予定外の再血行再建術の複合

主な副次評価項目:死亡または血栓イベントおよびPCI/CABGによる予定外の再血行再建術の複合

  • 安全性

全ての有害事象は、プラザキサ110mg群(以下110mg群)747例(76.9%)、プラザキサ150mg群(以下150mg群)583例(76.9%)、ワルファリン群731例(77.1%)であった。重篤な有害事象として、110mg群415例、 150mg群300例、ワルファリン群396例が報告され、主な重篤な有害事象は、心不全(110mg群48例、150mg群30例、ワルファリン群46例)、心房細動(44例、36例、34例)、狭心症(20例、18例、18例)等であった。投与中止に至った有害事象として、110mg群113例、150mg群84例、ワルファリン群84例が報告され、主な投与中止例は消化管出血(110mg群6例、150mg群3例、ワルファリン群6例)、腎不全( 6例、4例、1例)、血尿(2例、6例、2例)、急性腎障害(6例、 3例、0例)等であった。死亡に至った有害事象として、110mg群38例、150mg群24例、ワルファリン群41例が報告された。

結論

ステント留置を伴うPCIを施行した非弁膜症性心房細動患者において、プラザキサを含む2剤併用抗血栓療法は、ワルファリンを含む3剤併用抗血栓療法に比べて有意に出血リスクが減少した。2剤併用抗血栓療法は、3剤併用抗血栓療法に対し、血栓イベントを含む複合エンドポイントのリスクにおいて非劣性を示した。

引用文献:Cannon CP, et al. N Engl J Med 2017; 377: 1513-1524.
本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施しました。

  • RE-DUAL PCI試験 -QUICK TAKE VIDEO SUMMARY-

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2020年6月作成