トラゼンタ 製品紹介:コンテンツ一覧第1回 2型糖尿病治療におけるシンプルな治療の重要性

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永井先生に問う 2型糖尿病治療の今とシンプルなトラゼンタ 第1回 2型糖尿病治療における
シンプルな治療の重要性

糖尿病治療の目標は、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持と、寿命を確保することです。そのためには、
血糖コントロールはもちろん、体重や血圧などを良好に保つことにより、合併症の発症・進展を予防することが重要です。

近年は、糖尿病治療薬の選択肢は広がり、複雑化しています。
一方、なるべくシンプルな治療方法を選択することで、良好な血糖コントロールが期待できる患者さんがいらっしゃいます。

そこで本日は、NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科 部長の
永井聡先生に、「2型糖尿病治療におけるシンプルな治療」についてお伺いします。

ご監修・出演
永井 聡先生

NTT東日本札幌病院
糖尿病内分泌内科 部長

糖尿病治療の目標は、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持と、寿命を確保することです。そのためには、血糖コントロールはもちろん、体重や血圧などを良好に保つことにより、合併症の発症・進展を予防することが重要です。

近年は、糖尿病治療薬の選択肢は広がり、複雑化しています。一方、なるべくシンプルな治療方法を選択することで、良好な血糖コントロールが期待できる患者さんがいらっしゃいます。

そこで本日は、NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科 部長の永井聡先生に、「2型糖尿病治療におけるシンプルな治療」についてお伺いします。

患者さんの
心理的負担

Q糖尿病治療において、治療の妨げとなる患者さん側の要因には、どのようなものがありますか。
A患者さんの「心理的負担感」がまず挙げられます。近年、糖尿病治療薬の選択肢は広がっている一方、運動や食事療法などのセルフケアや、経口血糖降下薬、インスリン注射、自己血糖測定などの複雑な治療内容のために、患者さんは心理的負担感を抱いているのではないでしょうか。
実際、2型糖尿病患者3,305例の縦断的データを用いて、心理的負担感をProblem Areas in Diabetes(PAID)スコアで評価し、その後の全死因死亡リスクとの関連を調査した報告では、2型糖尿病の日本人男性において、糖尿病に特異的な心理的負担感が全死因死亡と有意に関連することがわかりました1)
Q患者さんの「心理的負担感」には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
A疾患自体に心理的負担を感じることはもちろんですが、治療法にも心理的負担を感じるようです。2型糖尿病患者378人の病状に関する心理的影響の要因を調査した日本の報告では、2型糖尿病の心理的影響には、罹病期間、血糖管理および治療法などの事後要因も関与していたことが示されています2)

医師側の負担

Q糖尿病診療をする上で、患者さんのどのような点を考慮されていますか。また、その際ご苦労される点はございますか。
A糖尿病診療では、罹病期間、合併症の有無、肝・腎機能など、基本的なことだけでも考慮すべき項目が数多くあります。さらに、患者さんの心情や仕事、家庭などの背景にも配慮しながら治療を進める必要があります。このように、患者さんに寄り添った治療を行いながら、日々変化する患者さんの状態を把握するためには、診療時間がどうしても長くなりがちです。
実際、糖尿病患者さんの診療時間は、高血圧や脂質異常症の患者さんと比べて1.5倍長いという日本の報告があります 3)

シンプルな治療の選択

Q患者さんの負担を考慮した上での、先生の糖尿病治療戦略を教えてください。
A患者さんの病態に応じて最適な治療を提案していかなければなりませんが、その中では継続しやすいシンプルな治療を選ぶことも重要だと考えています。病態や合併症などを考慮した上で、シンプルな治療戦略を立てるということが、患者さんの負担感を軽減することにつながると思います。それに、シンプルな治療方法であれば、限られた診療時間を生活指導などに充てることもできます。
Qシンプルな治療を特に選択したほうがよいのは、どのような患者さんですか。
A健診で糖尿病を指摘されていたにもかかわらず、なかなか受診していなかった初診の患者さんや、すでに多くのお薬を服薬している患者さん、それに残薬があるような患者さんです。病態だけでなく、患者さんのライフスタイルや性格も考慮しながら、継続しやすいシンプルな治療を提案することが、特に必要だと考えています。

トラゼンタに
ついて

Qシンプルな糖尿病治療において、薬剤選択をどのようにお考えですか。
A複雑な糖尿病治療において、年齢や腎機能などにかかわらず幅広い2型糖尿病患者さんにシンプルに処方が可能な薬剤がトラゼンタです。トラゼンタは、腎機能の程度によらず投与量が5mgのため、検査結果に応じて投与量を変更する必要がありません。

トラゼンタに
ついて

Qそのほかに、シンプルな治療の根拠となるトラゼンタのデータを教えてください。
A日本人2型糖尿病患者さんを対象に、トラゼンタのHbA1c低下作用をGFR区分に基づき3群に層別して検討いたしました。
投与24週後におけるHbA1c平均変化量は、いずれの群においてもベースラインと比較して有意な低下が認められ、トラゼンタは、腎機能の程度にかかわらず一貫したHbA1c低下作用が示されました。
なお、本試験の有害事象は、G1~G2群では単独投与で25%(11/44例)、追加投与で23%(14/60例)、G3a群では単独投与で29%(5/17例)、追加投与で21%(6/29例)、G3b~G5群では単独投与で42%(14/33例)、追加投与で36%(12/33例)に発現しました。
主な有害事象は消化管障害で、投与中止に至った有害事象はご覧のとおりです。

Aさらに、トラゼンタの年齢別のHbA1c低下作用をみたデータをご紹介します。

こちらは国内第Ⅲ相臨床試験 経口血糖降下薬との併用投与試験成績のデータです。

日本人の2型糖尿病患者さんで、食事・運動療法および経口血糖降下薬1剤による治療にもかかわらず十分な血糖コントロールが得られない患者さんを対象に行っています。現状の治療薬に加えてトラゼンタ5mg1日1回を52週併用投与した時の安全性、および有効性を検討しています。

まず、主要評価項目である安全性に関しましては、こちらのとおりです。主な有害事象は低血糖症、腹部膨満等でした。

副次評価項目の有効性に関しましては、ご覧のようなHbA1c低下効果が示されました。

そのため、新しく糖尿病治療を始められる患者さんにとっても、将来腎機能に変化があったり、年齢を重ねたりしても1日1回5mgで使用できるトラゼンタは使いやすいDPP-4阻害薬だと考えています。

Aなお、安全性についてはご覧のとおりです。

最後に

永井先生、ありがとうございました。

トラゼンタは、新規に薬物療法を開始される患者さんをはじめ幅広い2型糖尿病患者さんにおいて、1日1回1錠でシンプルな治療が可能な薬剤です。糖尿病治療の選択肢として、ご検討いただければ幸いです。

参考論文:
1)Hayashino Y et al.: Diabetologia.61(9):1978-1984,2018
2)Nakao M et al.: J Diabetes Investig.7(3):420-8,2016
3)Oishi M et al.: Diabet Med.24(10):1149-55,2007

PC
2020年4月作成

PAIDスコアと死亡リスク

糖尿病診察では考慮すべき項目が数多くあります

トラゼンタは、腎機能の程度によらず5mgの投与量です

正常および軽度/重度の腎機能低下患者におけるリナグリプチンの血糖降下作用の比較 試験概要

正常および軽度/重度の腎機能低下患者におけるリナグリプチンの血糖降下作用の比較 トラゼンタは腎機能の程度にかかわらず一貫したHbA1c低下作用を示しました(単独投与)

正常および軽度/重度の腎機能低下患者におけるリナグリプチンの血糖降下作用の比較 安全性

試験概要・評価項目 国内併用療法長期投与試験

主要評価項目:有害事象一覧 国内併用療法長期投与試験

副次評価項目:HbA1cのベースラインからの変化量(52週)年齢別サブグループ解析 国内併用療法長期投与試験

トラゼンタの安全性